
ITインフラは“クラウド化”が主流になってきている
ITインフラを構築するにあたって、多くの企業に立ちはだかる課題がいくつか存在します。
たとえITインフラを構築したとしても、その課題をきちんと把握出来ていなければ、適切なITインフラを維持する事は出来ません。
ここでポイントとなってくるのが、ITインフラの“クラウド化”です。
ITインフラをクラウド化すれば、一気に課題を解決する事が可能となります。
そこで今回は、ITインフラを構築する際の課題と、ITインフラのクラウド化にはどんな方法があるのか解説していきます。
ITインフラのクラウド化の概要
ITインフラを構築する際の課題は、運用の柔軟性とセキュリティ性の向上です。
ITインフラがこれらの要素をバランス良く兼ね備えていなければ、どんどん時代の変化に付いて行かなくなり、老朽化・陳腐化してしまいます。
保守体制についても、品質向上やコストの削減、短納期化への対応等の課題があります。
また上手くITインフラを構築しても、実状を把握した上で、数年先のシステム規模を見越した機器調達を意識しなくてはいけません。
その為には機器調達のリードタイムを短くし、効率化を図る必要もあります。
データセンター契約や移動の適切な判断も、ITインフラを構築する際の大きな課題です。
ではITインフラにおけるクラウドサービスには、具体的にどんなサービスがあるのか見てみましょう。
ITインフラにおけるクラウドサービスの具体例
ITインフラをクラウド化する為に利用する主なサービスは以下の4つです。
① IaaS
ITインフラにおいて欠かせないメモリーやハードディスク、OSやネット環境などを提供するサービスです。
IaaSを利用する場合は、企業が利用するミドルウェア・ソフトウェアを導入し、クラウド化された土台と連動させてシステム性の向上を目指します。
② PaaS
アプリケーションを稼働させるために提供されるプラットフォームです。
アプリケーションを開発し、リリースする為に必要なソフトウェアやミドルウェアが提供されています。
③ SaaS
ソフトウェアやアプリケーションの機能を細分化させ、企業が必要な部分だけ利用出来るように提供されるサービスです。
企業は更なるITインフラの効率化を図ることができ、また試験的に一部だけクラウド化する事も出来ます。
④ DaaS
デスクトップシステムが提供されるサービスです。
企業はDaaSを利用する際、キーボードとディスプレイが必要になります。
企業がITインフラをクラウド化せず、自社システムで管理・運用する事を“On Premise(オンプレミス)”と言います。
上記のクラウドサービスを利用すれば、企業が管理しなくてはいけないITインフラが徐々に減少し、オンプレミスと比べて負担は減ります。
ただ企業の手が届かない部分が増えるとも言えるので、ITインフラをクラウド化する際は1度設計を見直さなくてはいけません。