
IoTに必須のビッグデータ!どのくらい大きいのか?
IoTでは、多くのデータを扱うことになります。
そのデータのことをビッグデータと呼んでいますが、これは実際にどのくらいの大きさとなるのか、ご存知でしょうか?
IoTでは必須となるビッグデータについて知るために、ビッグデータとは実際どのようなものなのかを解説します。
イメージとは違う?
それではまず、ビッグデータのサイズについて考えてみましょう。
今では、家庭用のパソコンでもギガバイトサイズのハードディスクは当然で、テラバイトサイズも珍しいものではなくなっています。
では、ビッグデータはそのさらに上なのかというと、そういうわけでもないでしょう。
様々なデータがハードディスクに納められるようになっている現在では、国民の情報もハードディスクに納められ、病院でもカルテが電子化されて膨大な量のデータとなっています。
店舗の売り上げデータから、不動産での取り扱い物件データまで、多くのデータが扱われている中で、特にビッグデータと呼ばれるのはなぜでしょうか?
ビッグデータの正体とは?
ビッグデータといわれるものはどういうものなのか、IoTで扱うデータから考えてみましょう。
IoTは多くの分野で普及しているのですが、そのデータの種類を考えた場合、それぞれの分野で異なっているというわけではないのです。
IoTで扱われているデータというのは、型にはまらないデータです。
例えば、エクセルなどの表計算データの場合は、その形式が限られています。
そこに含まれているデータというのも、きちんと規則性をもって整理されたものとなるでしょう。
しかし、IoTで扱われるデータには、その規則性が存在しません。
視覚情報を文章化したデータもあれば、そのまま画像にしたデータも含まれ、また位置情報や音声、自国データなど、1つのデータごとに異なる情報が含まれるので、まとめるのはおおよそ不可能でしょう。
このようなデータのことは、非構造化データといわれています。
また、そのデータは何らかの目的に沿って作られるものではなく、自然に発生しているものです。
その情報をデータという形式にして分析を可能としたからこそ、ビッグデータというものが生まれたのです。
いうなればビッグデータは、雑多に情報が詰め込まれた大きな箱です。
無駄なものも多く、また同様の規格ではないため隙間だらけとなっているもので、そのままでは必要な情報を探すのも一苦労です。
そのデータを分析して、必要な情報を抽出したり、他の情報と結びつけたりすることができるようになったからこそ、IoTにおいてビッグデータは必須のものとなったのです。
つまりビッグデータというのは、単に容量が大きいデータというわけではなく、常に生み出される多岐に渡るデータのことであり、その分析方法までも含めてビッグデータとなるのです。
このデータは、今すぐに役立つことは少ないのですが、次世代の技術において活かされるものとなるでしょう。
まとめ
ビッグデータというと、大容量のデータが思い浮かぶかもしれませんが、実際とは異なります。
確かにデータとしては大きいものですが、それよりも多様性に富んだ、様々な種類のデータの集合体がビッグデータといわれるものであり、またそのデータを分析する方法までも含めてビッグデータとして扱われます。
ビッグデータは、IoTが次世代においてさらなる進歩を遂げるための重要なデータという事ですね。