
情報システムにおけるソフトウェア品質はどう保つ?
企業の情報システムは、大きく分けるとハードウェア、ソフトウェアの2つによって成り立っています。
情報システムの品質を考えるにあたって特に重要なのは、ソフトウェアの品質です。
ただソフトウェアはハードウェアとは違い、品質を可視化出来るものではありません。
では、情報システムにおけるソフトウェアの品質は、どのように保てばよいのでしょうか?
情報システムにおけるソフトウェア品質で意識するポイント
情報システムにおけるソフトウェア品質は、“ソフトウェア品質特性”という国際規格に基づいて保っていく事が大事でしょう。
ソフトウェア品質特性によると、意識する5つのポイントは以下の通りです。
① 機能性
情報システムを適切に構築するために、ソフトウェアがどれくらい求められる機能を実装しているか
② 信頼性
情報システムを構築し、その情報システムが継続して正しく動作するものであるか
③ 使用性
情報システムを構築し、その情報システムがシンプルで使いやすいものであるかどうか
④ 効率性
業務を遂行する為に利用する情報システムを構築する為に、どれくらいの資金や資源が必要なのか
⑤ 保守性
情報システムを構築し、その情報システムの保守にどれくらいの資金や資源が必要なのか
情報システムを構築し、その情報システムを違う環境で利用する際にどれくらいの資金や資源が必要なのか
これらのポイントを意識したソフトウェアを作成する事で、情報システムにおけるソフトウェアの高い品質が保てます。
実現する為には、情報システムを構築する目的にフィットした設計、またその設計から逸脱する事のない製造が求められます。
特に重要なのは設計の部分で、どれだけ情報システムにおけるソフトウェアの製造が上手く行っても、設計以上の品質を生み出す事は出来ません。
適切な設計によって情報システムの品質をほぼ完成させ、製造ではそのほぼ完成させた品質をキープする事を心掛けましょう。
情報システムにおけるソフトウェアの品質を上げる担当者の役割
情報システムにおけるソフトウェア品質の向上は、淡々とテスト項目を消化して、不具合を把握するだけでは到底実現出来ません。先ほども言った様に、設計書の内容が情報システムを構築する目的にフィットしているのかどうかを確認し、その情報を管理しなくてはいけないのです。
担当者は情報システムにおけるソフトウェア品質を向上させる為に、情報システムに関わるチーム全体で設計書を洗練されたものにする義務があります。
ただ設計書を確認するだけでは、項目のチェック漏れが発生する事にも繋がります。
従って担当者は、ソフトウェアにおける具体的な操作を想定して、情報システムの動産確認を出力仕様で行う等の工夫が必要でしょう。