
企業分析ができるAIが登場!~最短1日で分析できる!~
企業戦略において、他社との業務提携やM&Aなどを行う際には相手企業の価値を知るために企業分析を行います。
その分析を専門家に依頼するとコストも高く、また時間もかかるのが当たり前です。
ところが、そんな常識を覆すようなAIが登場し、企業分析サービスを行えるようになりました。
今回は、その内容を紹介していきます。
企業分析とは?
まず、企業分析というのはどのような事を行うのか、という点を紹介します。
今回、AIが行えるようになった企業分析は、業務提携などを行うためにその対象となる企業を選ぶための初期分析といわれるもので、通常であればファイナンシャルアドバイザーなどの専門家に依頼します。
依頼を受けたファイナンシャルアドバイザーは、その企業のデータとして直近数か月分の損益計算書や貸借対照表などを集めて、その財務諸表や株式、経営状況の分析を行います。
当然ながら一両日中に結果が出る者でもなく、結果が出るまで数日はかかるのが一般的です。
また、コスト面でも高額で、専門家に依頼した場合は1件につき200万円以上、場合によっては500万円ほどかかるのが相場となっています。
そのため、気軽に何件も依頼するというのは難しいでしょう。
ところが、この業務をAIで行えるサービスの提供が、デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリーから始まりました。
Finplusという名称で、これまでに自社のサービスで蓄積してきたデータやノウハウを基にして、TISがシステム開発を行ってリリースされたのです。
次の章では、そのサービス内容について紹介します。
Finplusの内容は?
それでは、Finplusの特徴はどのようなものでしょうか?
まず、分析の元となるデータは直近3カ月間のデータに絞られます。
そのデータをアップロードすると、翌営業日には分析結果がPDF形式でおよそ50ページ分送られてくることとなります。
期間の短さと分析結果の充実加減はもちろんですが、特筆するべきはその費用です。
なんと、定額サービスを利用した場合は1件あたり約10万円で分析が可能となるのです。
そのため、複数の企業分析を依頼することも当たり前にできるのです。
分析結果は財務諸表と株式、経営の各分野に分けられ、その評価項目は全部で50指標にも及びます。
企業だけではなく、投資家がより精度の高い投資を行いたい場合にも利用しやすく、またデータを積み重ねることでより分析の精度も高くなっていくでしょう。
AIによる企業分析は、今後のスタンダードとなるかもしれません。
まとめ
これまでは高額であった企業分析も、AIが企業分析を行えるようになったことで利用しやすくなると思われます。
分析結果が出るまでの期間が短く、費用も安いという事で、これまでは依頼するのが難しかった中小企業などでも必要に応じて利用できるようになるでしょう。
今後、AIは経験を積むたびに成長していくので、そうなると益々需要が増えていくのではないでしょうか。