
システムの不具合が起こった場合にはどう対処するのか
多くの企業でITシステムが使われている現在は、昔と比べて情報の処理が高速化して便利になっています。
しかしその反面、システムの不具合が起こったことに対するお詫びも毎日のようにどこかの企業から発表されています。
システムの不具合が起こった時は、どのように対処するべきでしょうか?
システムの不具合は起こるべくして起こる
ITシステムなどは、利用していくうちにどうしても不具合が起こってしまいます。
その多くは、想定していない事態が起こった際に発生していますが、このシステムの不具合というのは起こるべくして起こっているのです。
例えば、人気歌手のコンサートチケットを販売したところ、アクセス数がものすごいことになってチケット販売会社のサーバーがダウンしたというシステムの不具合が起こったとします。この時、原因となったのはアクセス数が想定していた人数を大幅に超過したという点なのですが、例えばサーバーを大容量のモノにしておけばその不具合は解消できたでしょう。
しかし、サーバーを大容量にするとそれだけコストがかかります。アクセス数が慢性的に増加した場合はサーバーの増強なども考えるでしょうが、一時的な事態に備えてサーバーを増強しておくというのはコストの無駄でしかありません。
また、あらかじめサーバーを増強していたとしても、それをさらに上回ってしまえば同じこととなります。
そのため、イレギュラーな事態が起こった場合にシステムの不具合が生じるというのは、どうしても避けられないことなのです。
システムの不具合が起こった時は対処が大切
システムの不具合が生じるのは仕方のないことですが、対処しないわけにはいきません。
大切なのは、同じ不具合が起こることをよしとしないことです。
また、不具合が発生したときは速やかにその原因を特定し、対処について説明しないと不信感を持たれることもあるでしょう。
速やかにシステムの不具合が起こった個所を特定し、復旧や発表を行いたくても、外部にその保守管理を委託している場合だと対処が遅れる可能性が高くなります。
システムの不具合が起こった時に速やかな対処をしたい場合には、やはり自社でその保守管理ができる部署を設けておく必要があるでしょう。
もしも、現在そういった人材が不足している場合は、外部から専門家を招いて講習や支援をしてもらうという方法もあります。
ユーザーからの信頼を失わないためにも、システムの不具合が起こった時の備えをしっかりとしておきましょう。
まとめ
ITシステムを取り扱う上で、不具合というのは避けて通れないものです。
すべての事態を想定して備えておくのは不可能ですし、またコストもかかります。
それよりも、システムの不具合が起こることを前提として速やかな対処が可能となるように備えておくほうが大切となるでしょう。
その際は、専門家からのアドバイスなども受けるようにしたほうがより確実な対処が可能となります。