
クラウドの動向とこれから企業に求められる行動とは?
企業ではクラウド導入の流れが加速しており、今後の動向が注目されています。
クラウドが浸透してきた現状を受けて、企業はどのような行動をしていくべきなのでしょうか?
これからの企業におけるクラウドの動向や、取り組むべき内容について解説します。
クラウドの利用増加によるこれからの企業動向
“ロジックモニター”によって行われたクラウドの展望に関するアンケートによって、これからますますクラウド化の動きが加速する事が分かっています。
このアンケートは、2020年までに企業のクラウド化がどれくらい進むかを調査する為に実施された非常に興味深いものです。
このアンケートでは、2020年までに企業の83%がクラウドの利用を実施するという調査結果が報告されています。またオンプレミス業務も10%程度減少するとされています。
現在のクラウド規模は、ネットワーク全体の10%~20%程度と言われており、まだまだクラウドを利用していない企業は多いです。
ただ売上動向の伸び率は急成長しており、わざわざクラウドを利用しない理由がない状況にあります。
また今後クラウドを利用しないと実行出来ない業務も増加する事が予想されており、先ほどのアンケート結果は非常に信憑性が高いと言えるでしょう。
クラウドの利用が増えると、企業はどんな事に取り組むべき?
企業はまず大前提として、企業におけるクラウド利用の動向を把握しておく必要があります。
またクラウドを導入する事で、企業に伴うリスクも存在する事を理解しておきましょう。
例えば、企業の業務を担当する部署が新しい業務のリリースを急ぎ過ぎてしまい、システム担当者を介さずにクラウドの導入を進めてしまうというケースがあります。
このケースでは、システム担当者がクラウド導入について把握出来ず、システムに関するルールや仕組みが整っていない状態で進んでしまいます。
そのままクラウドの活用を始めてしまうという事は、ITシステムにおいて最も重要なセキュリティ対策についても不十分だという事です。
よって重大なセキュリティ事故を引き起こす可能性も高くなるでしょう。
もちろん、業務担当と人事担当の連携性も必要です。先ほども言った様にクラウド利用の動向は、これからも増加の一途を辿る可能性が高いです。
と言う事は、つまりクラウド化の対象となる業務、またはそれに関与しているサポート業務の技術者が少しずつ必要なくなるという事になります。
クラウドを利用するという事は、対象業務の管理等を企業内で行う必要がなくなる為です。
クラウド化を進める事は良い事ですが、もしクラウドにシステム障害などが発生した場合に備え、社内でクラウド化対象業務の技術者を確保しておくのは大事でしょう。