
これからの国内ITインフラサービス市場の予測について
日本国内において、成長を続けるITインフラストラクチャサービス市場ですが、今後はどのような影響を及ぼしていくのでしょうか?
ここでは、2018年から2022年における国内のITサービス市場において、ITインフラストラクチャがどのような影響を及ぼすのかという予測について、紹介していきます。
現在の国内ITインフラサービスの状況は?
それではまず、現在のITインフラストラクチャサービスがどのような状態なのかを紹介していきます。
2017年の国内ITインフラストラクチャサービスの市場規模は、およそ2兆5,315億円になったといわれています。
前年比の成長率は1.3%で、その背景には既存システムの更改や入れ替えをきっかけとして、ITインフラの再構築とクラウドマイグレーションによる需要の増加があります。
ただしこの需要は一時的なものであることから、2018年以降はマイナス成長となる可能性も高いと思われています。
ITインフラストラクチャについては、アウトソーシングとしている企業も多いことからアウトソーシング市場も成長を遂げています。
また、セキュリティなども大いに注目を集めており、こちらも大きな成長を遂げています。
ただし、サポートサービスについては保守などの需要が減少しつつあることからマイナス成長となっており、これからもその傾向が続くかもしれません。
こうした動きを見せているITインフラストラクチャ市場ですが、その一方で今後はどのようになっていくのでしょうか?
これからのITインフラ市場の動向は?
これからの動きとして、まず現在成長を続けているコンサルティング&インテグレーション市場においては、今後成長が落ち着いてきて一時的にマイナス成長となることも考えられるが、基本的に今後はわずかずつ成長していくようになるとみられている。
また、アウトソーシング市場では今後も安定して成長していくとみられ、水準としては2.7%前後となるという予測がされています。
それから、セキュリティサービス市場においては安定した成長を見せると思われているため、今後も市場は拡大傾向となるでしょう。
一方で、サポートサービス市場は今後マイナス成長を続けていくのではないかと思われています。
企業において、クラウドサービスを優先する考え方が広まりつつあるのですが、その反面、クラウドサービスを利用することが負担を軽減することにはつながらない、という状況が起こっています。
今後、企業におけるITインフラ運用管理の負担を軽減するためにはどうしたらいいのか、再び考える必要があるでしょう。
まとめ
現在、多くの企業にITインフラの重要性が広まりつつあります。
それに伴い、国内のITインフラストラクチャ市場が成長を遂げつつあるのですが、分野によってその成長率は異なります。
中にはマイナス成長と思われる分野もあるものの、全体的に見た場合は順調に成長していくでしょう。
ただ、クラウドサービスを利用する企業が増えているものの、そのことが負担の軽減になっていない状態も見受けられるため、今一度利用方法を考えたほうがいいかもしれません。